島国時々更新日記

日本ではない南の島国で知ったことを書いていきます

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(12)

3月21日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第4節 行政による管理と実施 第…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(11)

2月21日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第4節 行政による管理と実施 第…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(10)

1月30日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第4節 行政による管理と実施 第…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(9)

1月10日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第4節 行政による管理と実施 第…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(8)

1月9日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第3節 民事手続き 第11条 特別な…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(7)

1月5日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第10条 文書化義務と報告義務 (…

【ドイツ】連立協定書:新政権のサプライチェーン政策(人権についてのみ)

新政権の連立協定書では、サプライチェーンについての政策の中でも人権について言及があることを、見落としていました。今回はこちらを紹介します。 https://www.bundesregierung.de/resource/blob/974430/1990812/04221173eef9a6720059cc353d759a2b/2021-12…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(6)

1月3日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第8条 苦情処理手続き (1)企…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(5)

1月1日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第7条 是正措置 (1)企業が自…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(4)

12月25日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第5条 リスク分析 (1)第4条…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(3)

ジュネーブのお土産(パレデナシオン) 12月19日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容(2)

11月23日のブログ記事に続く内容です。 Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法) https://www.bgbl.de/xaver/bgbl/start.xav?startbk=Bundesanzeiger_BGBl&jumpTo=bgbl121s2959.pdf 第2節 注意義務 第3条 注意義務…

【ドイツ】連立協定書:新政権の国際人権政策

次は新政権の、国際的な人権問題に対するスタンスや政策概要についてみていきます。 連立協定書の130ページ(PDF131枚目)からが「Ⅶ. 欧州と世界に対するドイツの責任」で、人権については146ページ(147枚目)にあります。 https://www.spd.de/fileadmin/Do…

【ドイツ】連立協定書:新政権の対中政策

現在のところ、国際的な人権問題の中心テーマは中国における人権侵害や外交・経済関係になっていますので、まず、この点からみていきます。 連立協定書の130ページ(PDF131枚目)からが「Ⅶ. 欧州と世界に対するドイツの責任」で、対中国政策は157ページ(158…

【ドイツ】社会民主党、緑の党、自由民主党が連立協定書に合意:目次の紹介

ドイツでは9月26日に連邦議会選挙(いわゆる総選挙)が行われましたが、過半数議席を獲得できた政党はありませんでした。ということで、第20選挙期の議席数はこちら。 www.bundestag.de 連立政権樹立を目指し連立協議を行っていた、社会民主党(SPD)、緑の…

【ドイツ】サプライチェーン・デューディリジェンス法(Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz(LkSG))の内容

前回からだいぶ時間が空いてしまいましたが、通称 Lieferkettengesetz(サプライチェーン法)はLieferkettensorgfaltspflichtengesetz(サプライチェーン・デューディリジェンス法)と通称名を若干を変えて6月25日に成立し、7月16日に大統領が認証、22日に官…

【ドイツ】サプライチェーン法が成立

サプライチェーン法案は6月11日(金)に連邦議会(下院)で可決、25日(金)に連邦参議院(上院)で承認されました。よって同法は成立、これから大統領の認証を経て官報に掲載(公布)される予定です。 取り急ぎ、上院の審議と同法についての説明ページを訳…

【ドイツ】自社だけではなく取引先にも人権重視要求へ:サプライチェーン法案(2)

サプライチェーン法案:Entwurf eines Gesetzes über die unternehmerischen Sorgfaltspflichten in Lieferketten ドイツでは2016年にNAPが策定されました。 www.auswaertiges-amt.de しかしNAPでは企業を動かすことはできなかったので、NAPが求めているもの…

【ドイツ】自社だけではなく取引先にも人権重視要求へ:サプライチェーン法案(1)

ミャンマーでの国軍によるクーデターや中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害が日本でも大きく報道され注目が集まるとともに、政府のみならず民間企業も人権侵害する側に「間接的」にでも加担しないよう求める動きにも注目が集まっています。 www.jiji.com h…

【ドイツ】接種完了者・回復者の行動規制緩和に賛成?反対?

ドイツでは予定通り9日から、新型コロナのワクチン接種完了者と回復者は行動規制を部分的に緩和されています。 shimaguniph.hatenablog.com このような、一部の人だけ行動規制が緩和されることについてドイツ人がどう思っているのか、世論調査会社のYouGovに…

【ドイツ】9日(日)からワクチン接種完了または新型コロナから回復した人への規制緩和

現地時間の5月7日(金)、ドイツでは感染症予防法に基づいた COVID-19-Schutzmaßnahmen-Ausnahmenverordnung (新型コロナ予防措置適用除外を定める政令)が国会を通過しました。施行は公布の翌日ですので(同政令12条)、9日(日)の予定です。 連邦政府の…

【ドイツ】職場での新型コロナ感染予防対策

新型コロナ感染者の発生場所に占める職場の割合 東京都の資料(4月28日モニタリング会議)では、感染者の感染経路のうち14.8%が職場での感染とのこと。 最も多い感染経路の「同居」ほどではありませんが、職場での感染も防止する必要がありますので、昨年で…

「ワクチンパスポート」と基本的人権

新型コロナ感染拡大開始から1年以上経ちました。世界の人々の関心事の方は少しずつ変わってきておりまして、最近は観光やビジネスで「遠くに行きたい」という要請に応えられるのか?ということがトピックスの一つになっております。 「ワクチンパスポート」…

【EU】自宅待機など行動制限の解除の時期や方法は?【コロナ後】

コロナウイルスの感染拡大防止のため、世界各国で強制的lockdown、そしてStay Home、quarantine、curfewの義務付けもしくは呼びかけが行われています。そのおかげか、感染者数や死者数の増加が鈍化しつつある国や地域も見られ、徐々に行動制限の解除や経済活…

【フィリピン】続・生産性賃金について

3月18日の記事では、フィリピンでの賃金制度のことが分かる資料が日本よりずっと少ないこと、生産性賃金の導入を政府が勧めていることを書きました。今回は若干ですが内容を深めたいと思います。 1.フィリピンの最低賃金制度の歴史 フィリピンの最初の最低…

【フィリピン】フィリピン人の考えるフィリピン国内の変わった食べ物

フィリピンを含む東南アジア一帯で「変わった食べ物」といえば一番有名なのは「バロット」でしょう。 ローカル新聞電子版に先日3月17日、"Know some of the exotic dishes in the Philippines" と題した、バロット以外でフィリピン人の考えるフィリピン国内…

【参考】フィリピン労働法の権威ある先生

日本で労働法の権威ある先生といえばまず菅野和夫先生ですが、フィリピンでは、私のいる会社の顧問弁護士によればCesario Azucena先生だということです。 en.wikipedia.org (逆に言うと、Azucena先生の本以外にはちゃんとした労働法の本がなさそうだからAzu…

【フィリピン】賃金制度や賃金決定の仕組み?

1.フィリピンの賃金制度が分かる資料はある? 日本では賃金制度についての書籍や雑誌、論文が数多く発行され、厚労省をはじめとする行政の統計も充実しておりますが、フィリピンにはこんなにいろいろ賃金関係の資料はないよ! フィリピン企業は他社の賃金…

【フィリピン】平均世帯年収の伸び(2015年から2018年にかけて)

以前の記事で、フィリピンの2015年世帯年収について言及していましたが、フィリピン統計庁が2019年12月に2018年世帯年収の統計を公表していましたので、簡単に整理します。 https://psa.gov.ph/content/annual-family-income-estimated-php-313-thousand-ave…

【労働者性】フィリピン乗合バスの運転手は労働者ではなく自営業者扱い

鉄道が発達しておらず自家用車も庶民には高嶺の花のフィリピンでは、庶民の移動手段の代表格は乗合バスのジープニーです。筆者の近所では初乗り8ペソ。 ja.wikipedia.orgこの乗り物の起源は、第2次世界大戦後のアメリカ軍の払い下げジープを改造してフィリピ…