島国時々更新日記

日本ではない南の島国で知ったことを書いていきます

Q)海外就職で必要な英語力はどのくらいか?

A)国や地域による。業種による。社内で担当する業務による、日系企業かローカル企業か第三国の企業かによる。

 

よく質問されることですが、これはケースバイケースとしか言いようがありません。しかし、大まかな傾向はその企業や当該企業内での担当業務をカテゴライズすることで把握できるように思います。

おそらく、創業してから年数が経ち、社内が安定している日系企業ではあまり英語は必要ないでしょう。ローカル社員がだいたいのことをルーティンワークとしてこなしてくれますし、ローカル社員は日本人の話す英語にも慣れています。

弊社はこのような状態の会社であり、参考までに私の英語力は10年ぐらい前に思い付きで受験して当日初めて試験問題を見たTOEICで820点ぐらいでした。

業務で使う英語は、私の場合人事や法務が中心ですので、契約書や当該分野の現地発行の専門書、お役所の文書は普通に読むことができます。

話す方ですが、これは「ローカル社員がだいたいのことをやってくれる」体制ができあがっていることと私の業務が社内で完結していることから、例えば今日一日で話したのは「敏感肌で合う洗顔料がないなら日本のこんにゃくスポンジを使うといいよ、こういうやつ」とか「エアコンの風が当たるの?じゃあリモコンで好きなように温度と風向の調整してみて」っていう程度ですね…。まあたまにはローカル社員に業務に関する聞き取りもしますが、そういうときはあらかじめ準備をしますし、使用する英単語や表現もある程度予測できますし、定型的な会話で突発的な話はあまり出ませんので、やはりそこまでの英会話力は必要とされていないかなあ、と思っています。

ちなみに弁護士と話をするときは「キーワード=専門用語や言い回し」は限られているので、そのようなキーワードが頭に入っていれば逆に楽です。パーティーなどで予測不可能ないろんな話題を複数人でする方が分からないことが多くて大変。ですのでこの点でも、業務上実はあまり英会話力は必要とされていないと感じています。

(海外就職をしたい人は漠然と「どのぐらいの英語力?」と質問せずに、自分が行きたい国や業種などを明確にした上で考えると無駄がないです。)

(言いかえると、海外就職ってことで日系企業で働いても英語力向上には大きな期待を持てないでしょう。)